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*2017年1月2日補足:資料の扱いに誤りが判明したため、
 外国人犯罪は増えているのか?④にて補足と訂正を行い、
 本記事にも修正を加えている。お詫び申し上げたい。


(やっぱり、まっとうに資料を使いましょう、という話)

外国人犯罪は増えているのか? (2016年12月23日)
を書いてから、ふと、他にも同じようなことを
やっている人がいるんじゃないか、と思い立って探してみた。
結論から言うと、ある。
tacodayoのブログ」様にて、12月25日付けで
『脱愛国カルトのすすめ』 という嘘とデマで塗り固めた反日ブログ
なる記事があった。タイトルからして中立な記事ではないようにも見えるが、
それは本記事の中立性とは関係ない。 
「tacodayoのブログ」自体もカテゴリランキングの上位にある
ブログなので、やはりご存知の方はおられることだろう。 
*恐らく管理人のお名前もtacodayo氏なのだろうが、
 確認できなかったので今回はブログ名を人称的に用いる

先に断っておく。先回の記事では明言を避けたが、
この「外国人犯罪」という問題は、「在日韓国人・朝鮮人犯罪」という
問題と表裏一体...というか、この問題を取り上げる人たちにとっては
両者が同一視される傾向にあるということだ。
従って、実際には「外国人犯罪が増えている」という主張は
「在日韓国人・朝鮮人犯罪が増えている」という主張とほぼ同じもの
として取り扱われている。
私個人としては、彼らの主張がまっとうかどうかの方に関心があるだけなので、
別に取り立てて在日韓国人・朝鮮人の方々を問題にする意図はないのだが、
文脈上、どうしてもそういう話になってしまう。ご理解を賜わりたい次第である。


さて、結論も先に示しておこう。私が確認できたことは、

 ①外国人犯罪が増えているという事実はないが、
 ②外国人犯罪が多い、という事実はある

というものである。また、基本的には
「外国人犯罪」は「在日韓国人・朝鮮人犯罪」と読み替えて戴いて結構である。

順に見て行こう。
「tacodayoのブログ」の上記記事では、次のように言われている。

確かに逮捕者(又は検挙者)数は、彼と彼の取り巻きの不逞朝鮮人の言うとおり、
増加の一途を辿っていた平成16年?以降からは減少していますが、
以下の図を見れば一目瞭然
image
検挙率が下がっているのだから、逮捕者が減るのは当たり前
むしろ、この検挙率の急激な減少を見れば
外国人犯罪は益々激増していることがわかりますね。
(文字のカラーリングは原文通りだが、改行は執筆者による。)


引用中の図も、同ブログに掲載されているものを拝借した。
この記事にはこの後に一段落おいて「と言うのは、嘘で」と断りが
入るのだが、恐らくここは「嘘」として書かれているのではないだろう
と判断して先に進む。

一言で述べよう。検挙率の減少は、外国人犯罪の増加の証拠にはならない。 
当たり前である。 増えたのは日本人犯罪かも知れないのだから。

そしてもう一つ。引用中の図が2001年までの資料であることは、
明らかに問題である。現在の状況を示していないばかりか、
率直に言ってこれは執筆者にとって最も都合のいい部分を
恣意的に抜き出したとしか思えないものである。

平成27年の警察白書を見れば、その問題は明らかである。
平成26年までの検挙率の推移を示す図を引用しよう。

26

 
2001年とは、上記でいう平成13年。その後、検挙率は30%程まで
回復して横ばいであり、少なくともこの10年近くは概ね一定である。
この事実を無視して15年も前の
最も検挙率が低かった年度を証拠として提示するだけでも
公正とは到底言えない態度だが、しかもそれを図からは読み取れない
外国人犯罪の増加の証拠と断じることは看過できない

もしその主張を通そうと思えば、少なくとも2001年時点での
「外国人犯罪の認知数」のデータが必要である。
しかも、そのデータがあったとしても現在進行形で外国人犯罪が増えていること
は全く主張できない
のである。
*但し資料を見る限り、海外からの入国者が2000年頃に急速に
 増えていたことは事実である。外国人犯罪も同様に増えていたことは
 恐らく事実であろうと推測できる。勿論、だとしてもそれは平成13年の問題であり、
 平成29年を間近に控えた我々の問題だとは限らない

従って、私は次のように結論する。
ことこの論点に限って、「tacodayoのブログ」の記述は
不正確である
。もう少しはっきり言えば、
お話にならないレベルで資料を悪用した、
恣意的かつ非学問的な主張である
(と言われても仕方ないくらい酷い)。

勿論、私は「tacodayoのブログ」の主張が虚偽である、
と言いたい訳ではない。この主張に限って言えば、
彼のブログ自身が提示した証拠(とされたもの)は何らその
主張の裏付けになっていない、と言いたいだけである。
この点はご理解を賜りたい。
敵対したいのではなく、検証したいのである。
                                    

さてしかし、やはりこれだけでは終わりにできないので
もう少し続けよう。「tacodayoのブログ」の上記記事では、
他にも幾つかの情報が示されていた。
孫引きになってしまうが、幾つか取り上げよう。

一つは、反日ハンター JUGEM猟友会より、
衆議院大阪14区民の良識の勝利!警視庁、初めて「在日」外国人犯罪の公的統計資料を公開す。
という記事。
この記事によると、日本人(勿論、在日日本人)と在日韓国・朝鮮人の
人口と、それぞれの刑法犯・特別法犯の検挙人員数の比を産出すると
平成26年時点で訳2.4倍、犯罪率(単位人口当たりの検挙人員の割合)が
高いという。

また、より詳細なデータとして、「チーム関西」の関係サイト
で投稿されたデータが引かれている。
これは平成24年度のデータを元にした産出だが、それによると
検挙数ベースで在日朝鮮人の犯罪率は日本人に対して

全体で     2.5倍 
・凶悪犯罪全体で 2.6倍 ・強盗      3.7倍・ 強姦      1.7倍 
・粗暴犯全体で  3.9倍 ・暴行      3.2倍・ 傷害      4.5倍
・脅迫      5.2倍 ・恐喝      4.7倍 ・公務執行妨害  5.4倍
・風営適正化法  7.7倍 ・売春防止法   5.0倍 ・麻薬等取締り法 4.2倍
・覚醒剤取締り法 4.2倍

だということだ。全体で2.5倍、というわりに細目が軒並みそれ以上の数値なのが
気にかかる。ひょっとしたら恣意的な選択が行われている可能性もあるが、
確認には時間がかかり過ぎるので一旦信用しておこう。

更に古くなるが、
日本における在日定住外国人による犯罪…国籍別、犯罪種別の人口あたり犯罪検挙率
(平成18年の国籍別犯罪比率の計算から)
なるページも参照されていた。もしかすると、この手の記事ではお決まりの資料なの
かも知れないが、それによるとやはり検挙数ベースで

全体で     2.9倍
・凶悪犯罪全体で 3.2倍 ・殺人      2.8倍 ・強盗      4.5倍 
・放火      1.2倍 ・強姦      3.0倍
・粗暴犯全体で  4.5倍 ・暴行      4.1倍 ・恐喝      3.6倍
・覚醒剤取締り法 5.0倍

とのこと。上のものと項目が同じでないことが若干気になるが、やはりこちらでの検証は行っていない。

全体だけを見るとH18:2.9倍→H24:2.5倍→H26:2.4倍ということになるから、
徐々に減少する傾向にはあるが、割合としては依然として多いと言えるだろうか。
*訂正:訂正後の数値を比較すると、この倍率の変化は、2,9倍→2.5倍→3.0倍となる。
 但し、母数としての在日韓国人・朝鮮人の数が減少していることから、一概に比較できないことを
 断っておきたい。なお、この背景には外国人登録法の廃止があるものと思われるが、ここでは
 扱うことができない。



念のため、最低限の独自調査を加えておこう。
2015年12月現在の日本在住の日本人の人口は125,309,208人(総務省統計局より)。
在日韓国人・朝鮮人の人口は519,134+33,939=553,173人(法務省の在留外国人統計より)。
こちらは総在留外国人数に準拠している。
*訂正:ここに示した在日韓国人・朝鮮人の数値が誤っていることが後日判明した。
 総在留外国人には短期滞在、中長期滞在の人数が含まれており、本記事で「在日外国人」
 として扱う対象に合致しない。435,736人と訂正させて戴きたい。ご迷惑をお詫びする次第である)



さて、続いて先回も参照した警察庁発表の統計、「平成26、27年の犯罪情勢」と
平成27年の犯罪」によると、

日本人による国内の犯罪(刑法犯)は
 検挙数ベースで341,467件
 検挙人員ベースで228,309人である。
(全体の数から外国人の数を引いた)

対して、在日韓国人・朝鮮人の数値は
 検挙数ベースで3,996-543=3,453件
 検挙人員ベースで2,765-444=2,321人となる。
(全体から来日分を引いた)

これを割ると、
日本人:検挙数/人口=0.002725...訳0.27%
   検挙人員/人口=0.001821...訳0.18%

在日韓国人・朝鮮人:検挙数/人口=0.006242...訳0.62%
        検挙人員/人口=0.004195...訳0.42%

比にすると、在日韓国人・朝鮮人の方々は検挙数にして訳2.3倍、
検挙人員にしても訳2.3倍の犯罪率だという結果が出る

これはH27の数字であるから、一応、H26と釣り合いの取れた結果と言えそうだ。
*訂正:在日韓国人・朝鮮人の人数を435,736人とすると、このパーセンテージは
 0.80%、0.53%、日本人と比較した倍率は訳3.0倍と訳2.9倍になる。こちらも
 
お詫びして訂正申し上げる

先回の記事では、4%台という外国人犯罪が検挙数に占める割合が
大きいのか小さいのかはなお確認が必要だ、と本ブログは述べていた。
暫定的には、結論はこうなる。

在日韓国人・朝鮮人の犯罪率は日本人と比較して高く
それ故に
検挙数に占める割合も高い

つまり、「外国人犯罪が増加しているという事実はないが、
こと在日韓国人・朝鮮人と区切って言えば、「外国人犯罪の件数は多い」。

これが冒頭にも述べた、本記事の結論である。

                                    

但し、申し添えておこう。本記事の意図は、統計に基づく事実の確認であり、
それ以外にはない。 思うに、「外国人犯罪は増加などしていない」という主張も、
「外国人犯罪は増加している」という主張も、その裏に他の主張を含み過ぎでは
ないだろうか。
本記事が提示した数字は、ただ「在日韓国人・朝鮮人の犯罪率は高い」という
客観的な(できる限りそうしたつもりである) 事実である。
これが「在日韓国人・朝鮮人はモラルが低い」とか、
「在日韓国人・朝鮮人は日本の敵だ」とか、そうした主張と結び付くかと言えば、
それは
更にまた別の問題なのである

あまりよい例でないことを承知で言うが、そうした主張は
「日本国はかつて戦争を行い、その最中、日本国の兵卒たちは
多くの人命を奪った。故に日本人は残虐だ」という主張と同じくらい
一方的である。
要するに、事情というものを考慮せねばならない、ということだ。
*但し、私は心ならずも犯罪者となった在日韓国人・朝鮮人の方々には、
 弁護されるべき正当な理由があると言いたいのではない。「あるかも知れない」から、
 ちゃんと別に考えなければならない、と言うのである。非難するとしてもその後だ

「tacodayoのブログ」も、「脱「愛国カルト」のススメ」も、
結論を急ぎ過ぎていると私は思う。あるいは、結論ありきの議論とも
思えるほどだ。資料を公平に使いもせず、恣意的な主張だけを述べる。
それでは、まっとうな言論空間が形成されるはずもない。


私は口先で語るのみだが、語り合うに相応しい議論に出会いたいものである。




*本記事が引用した「tacodayoのブログ」の記事では、
 この他に関東大震災時の出来事について多数言及があった。
 本来ならばそちらにも触れた方がより好ましかったとは思うが、
 筆者の力量不足もあり語ることができなかった。
 しかし重ねて申し上げておきたいのは、私には「tacodayoのブログ」の
 言説を虚偽だと主張する意図はなく、敵対する意図もないということである。
 触れることができなかったのは黙殺でも拒否でもなく、ただひたすらに
 力量の問題であることを言い訳がましくも述べておきたい。

 
                            
最後までお読み戴き有難うございます。共感を戴ける方は、
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